サヨナラノトイキ
いつも同じ夢を見る
自分が死ぬ夢
終わりの姿はいつも違う
でも多いのは自分で自分の命を消してしまうと言う結末
いつから自分はこんなに弱くなった?
誰かに支えて欲しい 傍にいて欲しい
その夢の中で自分を止めて欲しい
サヨナラの時が来る前に
イジメは人の心を簡単に傷つける
やっている方は気がつかなくても
やられる方は塞ぎ込んでしまう程の威力を持つ
守ってあげたいと思っても手遅れ
逆に下手に関与されたくないと心を閉ざす
誰にも心に踏み込まれたくない
そういい残しサヨナラを迎えてしまう 弱い自分
もっと強くなりたい でも前に進むのはもう嫌だ
こんな弱い自分を他人に見せたくない
ああ どうしたらいいのかわからない
自分のせいで他人が傷つくのはもう見たくない
他人が傷つく位なら自分が消えてしまえばいい
自分が消えたとき他人は傷つくかもしれない
だが何れ忘れていくだろう
そう思うとサヨナラの時は怖くない 悲しくない
小さなトイキが消えていくときそれは自分のサヨナラの時 


作:結城杏